国の「サイバーセキュリティ月間」(18日まで)に合わせ、サイバー犯罪から身を守る方法を学ぶイベントがこのほど、松江市内であった。親子連れら来場者が、パソコンに偽の警告画面を表示させ、動揺した相手をだます「サポート詐欺」への対処体験や島根県警職員の講話を通して理解を深めた。
参加者は、画面が突然点滅し「検出された脅威:トロイの木馬スパイウェア」と表示されるパソコンを前に、職員から「焦らずいったん落ち着くことが大事」や「表示された番号に電話してはいけない」といったアドバイスを受け、だまされない方法を学んだ。
県警職員の講話では、事件に巻き込まれない方策を紹介。写真を交流サイト(SNS)にアップする前に、撮影場所などの位置情報が含まれていないか確認するのが大切だと呼びかけた。
企画したサイバー犯罪対策課の磯田俊教次長は「ネットが身近になり、誰がいつ被害に遭うか分からない。手口を知り、十分に備えてほしい」と話した。(新藤正春)