―地元金融機関との連携で地域デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めています。
山陰合同銀行と共同で、中小企業のDX推進をサポートしています。2019年ごろまでは、大企業の支援が多かったのですが、新型コロナウイルス禍でテレワークなどが広がり、中小企業でも通信基盤が整いつつあります。デジタルシステム導入が目的ではなく、企業のあるべき姿を明確にすることが最重要です。課題解決に向けて継続的に支援していきます。

―労働時間の管理や清潔な空間づくり、ヘルスケアなど働きやすい環境整備に力を入れています。
インフルエンザのほか、コロナもいまだに流行する時期があり、新型の空気清浄器を社内全室に再設置しました。生活習慣の改善を目指して、管理栄養士、医師の指導を受ける機会を提供し、10年が経過しました。また、健康への意識、健康診断の価値を高めることを目指して開発した「緑のおまもり」を利用した健康面談も2年前から始めました。社員全員に「見守られている」という安心を感じてもらい、体調面に不安が生じた時もお互いを支え合えるような温かい職場環境になることを目指しています。


―海外から研修に訪れる学生の受け入れ事業などにも取り組んでいます。
外国人と一緒に働ける環境づくりを進めています。24年には、中海・宍道湖・大山圏域の自治体や経済団体と交流するインド南部・ケララ州の学生のインターンシップ(就業体験)を、初めて受け入れました。現地の理工系大学の学生3人が参加しましたが、非常に優秀で驚きました。20年まではミャンマーやベトナム、中国のIT企業と共同開発を進めていましたが、コロナ禍を機に中断しました。再開はできていませんが、今後も多文化共生を目指していく考えです。日本人とは労働に対する考え方が違う外国人を雇うのは難しいことではありますが、問題を一つ一つ解決しながら、積極的に取り組んでいきたいと考えています。
 

人口減少を筆頭に島根県は多くの課題を抱える課題先進県です。仲間を大切に思い、チャレンジが好きで、目標への努力を厭わない方、デジタル技術で私たちと一緒に解決しましょう。そして皆さんの力で笑顔あふれる明るい「しまね」を創りましょう。

山中 茂=鳥取県境港市出身(64歳)2016年に現職に就任。 昨年創業40周年を迎え、多くの企画・イベントに参加することが出来ました。参加すると必ず数えきれないほどの感動をもらいました。「とても素敵な会社(仲間)になったな」と喜び合い、「将来もっと輝く素敵な会社にするぞ!」と決意し、今日も頑張ってます。