ー取引先の課題解決支援にどう取り組みますか。
伴走支援しながら対話を深めていく必要があります。エネルギー価格や原材料費の上昇に加え、賃上げによる人件費の増加といった経営課題が山積する中、価格転嫁や販路拡大、生産効率の向上など、顧客に合った解決法を対話の中から探さなければなりません。金利の上昇局面においては、しっかりした説明と課題解決の提案力がこれまで以上に求められます。

ー事業承継も大きな課題になっています。
2年間のプログラムで後継者を育成する「せがれ塾」は第12期がスタートします。経営者に育てる難しさはありますが、後継ぎがいるのは良い方です。後継ぎがおらず、先も見通せないという理由で廃業するケースが増えています。看板を下ろすと決めてから相談されたのでは支援のしようがありません。早い段階で話してもらえる関係性をつくることがやはり重要です。

 

ースマートフォンを使った金融サービスを充実させています。
スマホから少額の送金を手数料なしでできる「ことら送金」のサービスを2月に始めました。割り勘や子どもへの仕送りなどに便利に利用してもらえます。併せてスマホ決済サービス「BankPay」も利用できるようになりました。スマホの活用は時代の要請でもあります。不易流行の精神で、信金ならではのフェース・トゥ・フェースを大事に残しながら、変えるべきものは変えていきます。

ー「石見子供神楽どんちっち祭り」は今年も盛り上がりました。
石見神楽を後世に残すため、子どもたちの発表の場をつくろうと始めてから、1月の大会が16回目となりました。当初に出演した子どもたちが成長し、地元に残ったり、Uターンしたりして神楽を続けているのはうれしいですね。神楽に限らず、若者が古里で働く選択肢を持ってもらえるよう、地元企業で連携して魅力づくりや発信に取り組みたいと考えています。
 

 

信用金庫は相互扶助の精神のもと設立された協同組織の地域金融機関です。

石見地方に愛着のある人、仕事、生活、将来の子育てに対しても一生懸命の人、自分自身の成長と地域の事業者や個人の方々の課題解決を図るために一緒に汗を流しませんか。

島根県浜田市出身(66歳)2022年に現職に就任。
趣味:下手なゴルフ、最近行けていないスキー、サッカー観戦等。