
―3Dスキャナーなど最新機器の販売に力を入れています。
3Dスキャナーやレーザー距離計を搭載したドローンやモータードライブ搭載の測量機器などは、人手不足解消や、業務の効率化への期待からニーズが高まっています。測量での計測速度が上がるだけでなく、周辺の地形も網羅します。技術者が高齢化する中、特に山間部などで有用です。販売実績は例年に比べ倍増しました。
―一方、2024年は増収減益でした。
社会情勢による半導体やプラスチック、金属製品といった機器類の値上がりのほか、労務単価の上昇などで仕入れ価格が上がりましたが、21年に値上げして以降、製品価格は据え置いてきました。価格転嫁に踏み切り、25年は改善する見込みです。

―23年に異業種参入したサウナ事業が好調のようですね。
年間で延べ約7千人が訪れています。特に20~30代の若い世代の利用が多く、中には、東京から飛行機に乗って来店される方もいます。リピート率も高く、親しみを持って利用していただいているようです。サウナを通じて、利用者の皆さまに元気になってほしいと願っています。さらに魅力を伝えられるよう工夫しながら、詳細なデータ分析を通じてSNS(交流サイト)での情報発信をより効果的に進めていきたいと考えています。
―将来的には、どのような会社像を目指していますか。
事業での売り上げ実績を積んでいくとともに、福利厚生面で、ライフスタイルや働き方の変化に柔軟に対応していきたいと考えています。25年は、休日を前年より10日ほど増やしました。建設業で週休2日制の導入が進んでいるといった事情もありますが、何より、社員が仕事と休みのめりはりをつけられるようにしたいと思ったからです。社員には仕事だけでなく、地域活動でもいきいきと活躍してほしいと思っています。健康に寄与する事業にも取り組んでいるので、健康第一でいてほしいと思います。

私たちは仕事を通じてまちづくりに寄与できるように地域のニーズに応じたビジネスの展開をしています。主には正確なデータを得るためのドローンや3Dスキャナといったテクノロジーを活用した計測機器の提供を行っています。どの分野においても一人ひとりが意識を持ち、取り組むことが地域全体の発展に繋がります。

中野 純=島根県益田市出身(49歳)2016年4月に現職に就任。












