「ほわころちゃん」グッズと越川律幸さん。「作品のイメージを崩したくない」と顔出しはNG
「ほわころちゃん」グッズと越川律幸さん。「作品のイメージを崩したくない」と顔出しはNG

 松江東高校出身の漫画家・イラストレーターえちがわのりゆきさんの作品が20~30代の女性を中心に人気を集めている。ほわほわ、ころころとした犬の「ほわころちゃん」といった癒やし系キャラクターや、ほのぼのとした作風が好評で、少女漫画雑誌「りぼん」やウェブコミック配信サイトに連載を抱える。新型コロナウイルス禍の沈滞ムードの中、温かい作品がさらに読者を引きつけそうだ。

       (高見維吹) 本名・越川律幸さん(40)=京都府在住=は福井県生まれ。引っ越しを繰り返し、中学、高校は松江市で過ごした。学生時代、仲間内でオリジナルの漫画雑誌を作ったこともあった。お笑いコンビ「かまいたち」の山内健司さん(松江市出身)は同級生。「一緒に映画を見に行ったことを覚えている」と振り返る。

 28歳の時、イラストの道に。大学を中退してまで続けていた音楽活動に区切りをつけ、「一生続けたい仕事を考えて、絵を描くことを選んだ」。

 独学で絵を描き始めると、会員制交流サイト(SNS)で火がつき、若い世代を中心に「癒やされる」「ほのぼのする」と評判になった。洋服ブランドや飲食店、雑貨店ともコラボし人気は上がり続けている。

 ほわころちゃんが登場するウェブ漫画「ほわころくらぶ」は柔らかなタッチのふわふわした動物キャラが愛らしい。越川さんが考える「かわいい」を描く。子育て情報誌「kodomoe(コドモエ)」のウェブ版で連載中の漫画「センチメンタルおとうたん」は、まな娘(4)とのほのぼのとした日常をつづる。

 「身近にある幸せを絵にすることが多い。そこに共感してもらっているのかもしれない。これからも、みなさんの毎日に優しく寄り添うような作品を描いていきたい」と笑顔で話した。