第七章 九郎義経(八)

 後白河法皇は、もはや勝利は間違いないと考えたらしい。木曽に対して、今すぐ平氏追討のために西国へ向かえ。その院宣に背いて頼朝軍と戦うのならば、それは朝廷とし...