羊に親しんでもらおうと、大田市山口町の羊毛工房や北三瓶まちづくりセンターでこのほど、羊のイベント「2025北三瓶めーめー会議」があった。家族連れや観光客が訪れ、毛刈り体験や地元の自治会メンバーが調理するランチを味わい、北三瓶地区の魅力に触れた。
イベントは地元有志でつくる「めーめー会議運営委員」が企画し、5回目。
山口町では「KASAGI」のブランドで、羊毛や羊毛製品の製造・販売を手掛ける笠木真衣さん(41)が、自宅近くで24頭を飼育する。春に1回、毛を刈って収穫し、製品づくりに使用する。
毛刈り体験は夫の真人さん(45)が実演しながら、1日2回ずつ開いた。羊は1年間で毛がもこもこに伸び、専用のバリカンで手際よく”散髪”すると、約150人の観衆から大きな拍手が送られた。子どもたちもはさみで体験した。
会場では、ランチの販売や、演劇の上演、笠木さんの工房の公開もあり、にぎわった。米子市の尚徳小学校6年、山根夢斗(むと)さん(11)は「初めての毛刈り体験で楽しかった。柔らかくて、羊もかわいかった」と喜んでいた。
(勝部浩文)