私は常々、多くの歴史を守ろうとする日本を素晴らしいと思っている。歩いて探検するのが好きな人々にとって、歴史的な古道を保護する取り組みは感動ものだ。近代的な開発の圧力に屈することなく、伝統的な小道が驚くほどの長さにわたり大切に維持され、人々を遺産の探検へと誘っている。

　最近、山陰地方と瀬戸内海を結ぶ歴史的なルートである萩往還を３日間かけて歩いた。江戸時代に毛利氏の御成り道として造られたこの道は、萩から防府までの...