金融機関に架空の自動車ローンを申し込み、融資金をだまし取ったとして、松江署と県警捜査2課は12日、詐欺の疑いで兵庫県芦屋市朝日ケ丘町、会社役員の男(43)を逮捕した。同署によると、「間違いない」と容疑を認めているという。同様の融資は約2億5千万円に上るという。
逮捕容疑は昨年3月29日から4月5日までの間、知人の自動車販売や転職支援会社の経営者、名義人役の男と共謀し、松江市内の金融機関に架空の自動車ローンを申請。名義人役の口座に融資金300万円を振り込ませた疑い。
松江署によると、昨年6月4日に金融機関から自動車ローンの不正申請があると同署に届け出があり、捜査を進めていた。
転職支援会社の経営者が名義人を紹介し、自動車の見積書など関係書類は自動車販売会社の経営者が用意したとみられる。同署や捜査2課は、男が主導的立場にあったとみている。
被害にあった金融機関では同様の融資が約60件2億4550万円に上っているといい、同署などは男らが名義人を変えながら融資金をだまし取った可能性があるとみている。













