整備した山でスラックラインを楽しむ子どもたち=松江市美保関町下宇部尾(ミホツ姫命稲穂の会提供)
整備した山でスラックラインを楽しむ子どもたち=松江市美保関町下宇部尾(ミホツ姫命稲穂の会提供)

 地域の緑化活動に貢献したとして、松江市美保関町内の子育て世代を中心に有志でつくる「ミホツ姫命(ひめのみこと)稲穂の会」が、島根県緑化推進委員会の功労者表彰を受けた。町内の公有林を子どもたちの体験活動や自然学習に活用し、地域住民を巻き込んだ取り組みが評価された。

 同会は子どもたちの交流の場をつくろうと2016年に設立。公有林でシイタケ栽培やスラックライン、ロープを使った木登りなど自然とふれ合う体験を子どもたちと実施するほか、町内の小・中学校の自然学習の場としても活用。環境保全に関心を持つきっかけになっている。

 同市母衣町の県林業会館でこのほどあった表彰式で、表彰状を受け取った代表の熊崎祥子さん(52)は「これからも子どもたちの居場所づくりを継続していきたい」と話した。

 委員会は10年度から毎年緑化推進に功績があった個人や団体を表彰している。(松本ひろ)