【出雲】斐伊川水系の神戸川で15日、アユのさお釣りが解禁され、待ちわびた地元の釣り愛好家らが長いさおを手に出雲市などのポイントに繰り出した。期間は12月31日まで。
中流域の出雲市所原町では、雨の影響で川が薄く濁っていたが、早朝から釣り客の姿があり「友釣り」を楽しんだ。縄張りをつくるアユの習性を利用し、おとりのアユを泳がせ、攻撃してきたアユを針にかける釣法で、約9メートルのさおをしならせ、当たりを待った。
子どもの頃からアユ釣りを楽しむ出雲市医大南町2丁目の自営業矢田彰さん(50)は午後から川に入り、2時間程度で8匹を釣り上げ、「例年よりも大きな魚が釣れた。今年は魚の状態が期待できる」と話した。
神戸川漁協(原拓也組合長、約800人)によると、昨年の産卵状況が良く、天然遡上(そじょう)も多かったため、6月上旬の試し釣りでは釣果が好調だったという。
(片山皓平)