海に入った20代女性を救助したとして、出雲署が18日、出雲市内のフォトスタジオで勤務する今岡祥子さん(35)=同市佐田町反辺=と土江雛里さん(25)=同市斐川町求院=に感謝状を贈った。
スタジオナウ(出雲市塩冶神前6丁目)に勤務する2人は4月22日午後2時ごろ、ウエディングフォトの撮影をしていた稲佐の浜(同市大社町杵築北)で、腰まで海水に漬かっている女性を見つけた。
一瞬「撮影かな?」と思ったものの、普段着で近くにカメラマンもいなかったため、自殺しようとしていると判断し、今岡さんが海に入って女性を浜に連れ戻した。土江さんは110番し、警察官が来るまで女性の隣で寄り添った。
風が強く波は荒れていた。遠藤敦生署長は「2人の尊い行動で、女性も無事に生活を送っていて家族も感謝している」と話した。今岡さんは「自分の行動が正しかったのか確信が持てなかったが、女性が元気にしていると聞いて本当にうれしい」と話した。
(今井菜月)