17日午前9時ごろ、キトサンなどを製造する「甲陽ケミカル境港工場」(境港市竹内団地)の金属製の釜「反応槽」の中で、作業員2人が意識不明の状態で見つかった。釜ではカニの殻や化学薬品を用いキトサンを製造する。当時、釜は使っておらず、中に何も入ってない状態だったが、境港署によると、薬品が残留しており、薬品の影響で意識を失った可能性がある。
同署によると、釜は直径約4メートル、高さ約5メートル。釜の中で設備の点検をしていた22歳の男性作業員が意識不明の状態で見つかり、他の従業員から知らせを受けて救助のため釜に入った44歳の男性作業員もその後、意識不明の状態で発見された。
境港署は業務上過失傷害の疑いも視野に調べている。