鳥取県警は23日、米子市在住の60代女性が交流サイト(SNS)型ロマンス詐欺で暗号資産など計約732万円分をだまし取られる被害に遭ったと発表した。

 県警捜査2課によると、女性は昨年11月下旬ごろ、フェイスブックで知り合った男とLINE(ライン)でやりとりするようになり、男に好意を抱いた。

 今年1月、男から「米国の銀行に35万ドルためているが、他の口座に移さないといけない」と海外の銀行口座を開設して預かってもらうよう頼まれ、必要な個人情報を伝えた。

 海外の銀行の担当者を名乗る男に、日本の自分の口座への送金を頼むと、手続きに必要として次々と費用を要求され、1月24日に現金10万円、同30日から4月21日までの間、15回にわたり暗号資産計約722万円分を送金した。自分の口座に入金がなく、詐欺に気付いた。