青山商事の「ゼロプレッシャースーツ」
青山商事の「ゼロプレッシャースーツ」

 紳士服大手の青山商事が初めて1万円を切る価格でジャケットとパンツのスーツ上下セットを発売した。新型コロナウイルス流行でテレワークが広がる中、普段着のような着心地とオンライン会議向けにスーツの見た目を兼ね備えた。手頃な価格で在宅勤務のビジネスパーソンの需要を取り込む考えだ。

 商品名は「ゼロプレッシャースーツ」。販売価格はジャケットが6050円、パンツが3850円。水着などに使う高機能の生地を使い、同社の一般的なスーツと比べ縦横ともに6倍の伸縮性を持たせた。着用時の圧迫感が大幅に軽減できる。ブラックとネイビーの2色を用意している。

 7月に青山商事の通販サイトで先行発売し、8月13日からは全国の店舗での販売を始めた。同社の広報担当者は「低価格スーツはほかの衣料大手も出しているが、カジュアルなデザインが多い。今回の新商品はスーツ工場で生産し、見た目や機能が一般的なスーツに近い」と強調した。