職場接種を巡る経過と今後のスケジュール
職場接種を巡る経過と今後のスケジュール

 新型コロナウイルスワクチンの「職場接種」が当初の想定通りに進んでいないと聞きました。現状と今後のスケジュールを教えてください。

 Q 職場接種とは?

 A 企業や大学単位でワクチンを接種することです。現役世代や若者らに一気に接種を広げることを狙い、政府が6月8日から専用サイトで申請の受け付けを始めました。受理されると米モデルナ製ワクチンと、それを保管する冷凍庫が配送されてきます。医師や接種会場は企業が自前で確保する必要があります。

 Q 実施状況は?

 A 6月13日の全日本空輸を皮切りに、同21日には全国の大企業や大学で一斉にスタートしました。ところが3千万回分を超える申請があり、ワクチンの出荷可能な量を超えると見込まれたため、同25日に受け付けを休止しました。受け付け再開時期は未定です。

 Q 休止前に申請した分の扱いは?

 A 申請を承認された企業や大学にはワクチンが割り当てられ、8月1日時点で約772万回の接種が行われました。一方、受け付け開始後に申請したものの、国が申請内容を精査するなどとして、依然接種を始められていない企業も多くあります。政府は申請済みで未承認だった企業について、危機管理や災害対策に関係する職場では8月9日の週から接種を開始し、同23日の週から多くの会場で本格的に実施できると説明しています。

 Q 今後のワクチン供給は大丈夫ですか?

 A 河野太郎行政改革担当相は7月30日、モデルナワクチンの海外の製造拠点で検査工程に問題が生じ、日本を含む世界各国への供給が一部遅れるとの見方を示しており、不安が残ります。