江津消防署と島根県防災航空隊による火災発生時の県防災ヘリコプターでの散水を想定した合同訓練が2日、江津市渡津町の江の川河川敷であり、ヘリの着陸や散水をするための手順を確認した。
県防災ヘリは自治体や管轄消防からの要請で出動する。河川やダムといった消火に利用可能な水をくんで作業に当たるが、水深が浅いと水を確保するのが難しい。その際は消防と連携して水を用意する。
訓練では1回最大0・6トンの水を入れることができるヘリのバケットを二つ組み立て、消防署員がホースを使って水を入れ、江の川に15回散水した。
県防災航空隊員は着地点に誘導してバケットのロープをヘリに付け、江津消防署員は安全に水をバケットに入れる方法を確認した。
合同訓練は2021年以来4年ぶり6回目。江津消防署の野上礼司署長は「春には防災ヘリを要請した大規模火災が市内でも起きており、連携強化と手順確認ができた貴重な機会になった。迅速な消火活動に生かしたい」と話した。
(村上栄太郎)