島根県海士町で養殖イワガキ「春香(はるか)」を生産する海士いわがき生産(海士町知々井)が事業を停止し、松江地裁西郷支部に自己破産手続き開始の申し立てを準備していることが16日、分かった。地方創生の一環で官民が一体になって取り組んだブランド化で、一時は年間40万個以上の生産量があったが、コロナ禍による需要減などで収支が悪化した。

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 帝国データバンク松江支店によると、負債総額は約1億円。関係者によると、5月末までのシーズンの出荷を終えて事業停止し、破産手続きに向けた準備を始めた。年内をめどに松江地裁西郷支部へ申し立てを行う。外国人の従業員6人は事業停止前に退職した。

 同社は町内の生産者が...