【益田】障害者の社会参画の機会を増やそうと、企業の使用した中古パソコンが障害者の支援をする益田市内の4団体に贈られた。
寄贈はシステム開発のオージス総研(大阪市)が益田市社会福祉協議会の仲介で、社会貢献活動として実施した。益田市に工場がある中井工業(京都市)が提供した中古パソコン10台のデータを消去後、障害者が働く福祉施設に外観のクリーニングや基本ソフトの導入を委託した。障害者の就業機会を増やす取り組み。
寄贈式には関係者約10人が参加。協賛した島根中井工業の池口順司島根工場次長(54)が4団体の代表に贈呈書を手渡した。
中井工業の増山正崇生産統括部長(45)は「工場を構える益田市に恩返しをしたいと考えていた。小さな活動を積み重ねていきたい」と話した。
市社会福祉協議会の末成弘明会長(73)は「パソコンは事業に欠かせず、大変ありがたい。各団体で役立てていただく」と感謝した。(堀尾珠里花)