テレビ離れが指摘されて久しいが、ラジオの経営はさらに厳しくなっている。広告会社・電通によると、2024年のラジオ広告費は1162億円で、ピークだった1991年の2406億円の半分以下に落ち込んだ。

 そんな中、「今、ラジオ全盛期。」と題した本が出版され、話題になっている。著者は、ニッポン放送メディアプロデュース部副部長の冨山(とみやま)雄一さん(43)。赤字のラジオ局も少なくないのに、「全盛期」とは、どういうことか。冨山さんに、真意を尋ねた。(共同通信編集委員・原真)

 

▽いつでも、どこでも

 冨山さんは、切り出した。「ラジオを見るには、三つの視点があります。ハード、ソフト、広告です。僕が全盛期と言っているのは、ハード面とソフト面で、広告面はまだ途中だと思っています」

 まず、ハード面。ラジオ受信機を持つ人が減る中で、決定...