邑智郡森林組合の職員(左)から説明を受けながら林業機械を操作する生徒=島根県邑南町上田所
邑智郡森林組合の職員(左)から説明を受けながら林業機械を操作する生徒=島根県邑南町上田所

 【邑南】矢上高校(島根県邑南町矢上)産業技術科の2年生32人が24日、邑南町内の間伐現場の見学や高性能林業機械の操作を体験し、林業への理解を深めた。

 生徒は町内の木材市場を見学後、邑智郡森林組合(川本町因原)が作業を行っている邑南町上田所地内の間伐現場を訪れた。はじめに職員が高さ約20メートルのヒノキをチェーンソーで切る実演があり、見学した生徒は「すっげー」と拍手しながら見入った。

 その後、3班に分かれて木材の運搬や切断に使われる3種類の高性能林業機械に実際に試乗し、職員の説明を受けながら操作を体験。チェーンソーの操作体験もあり、恐る恐るといった様子で丸太を切った。

 三浦宗馬さん(17)は「見ていると簡単そうだが、やってみると意外と難しかった。機械が好きなので林業の仕事にも興味を持てた」と話した。

 島根県が林業の担い手確保に向け県内の高校と林業体験を企画しており、矢上高校での体験は今年で3回目となった。 (糸賀淳也)