国土緑化推進機構(東京都)の2021年度緑の少年団表彰審査で、吉賀中学校(吉賀町七日市)の全生徒でつくる吉賀中緑の少年団(団員47人)が、最高賞の「みどりの奨励賞」(国土緑化推進機構理事長賞)を受賞した。県緑化推進委員会によると、地域に密着した森林・環境学習活動が評価され、県で7年連続、吉賀町では初の受賞となった。
2013年に結成した吉賀中緑の少年団は、町木であるコウヤマキの自生林に入り、実際に見て触れることで理解を深める体験学習を実施。地域交流を目的に17年度から始めた「結(ゆい)プロジェクト」を通して、住民と雑草取りや植栽活動に取り組んでいる。
受賞を聞いた3年生の笠江雄真さん(14)は「吉賀の豊かな自然を全国にアピールできてうれしい」と喜び、2年生の加藤樹一さん(14)は「森林や植物の知識を地元の方から教えてもらい、新しい発見や学びができた」と振り返った。
福原裕之校長(57)は、生徒が地域に寄り添いながら誇りとやりがいを持って活動を続けたことを評価し「自然だけでなく、人や地域を愛する心豊かな社会人になってほしい」と願った。
緑の少年団は全国で約3200団、32万人が加盟する団体。県内では6月現在、小中学校単位で120団、1万3700人が参加する。 (石倉俊直)