安来節の「福朋会」と隠岐民謡の「民謡あこな会」が共演する「双芸の狼煙(のろし)」(安来節演芸館主催)がこのほど、安来市古川町の安来節演芸館で開かれ、多くの来場者が民謡の魅力に触れた。
福朋会主宰で安来節保存会の唄、絃(三味線)、鼓の大師範の3代目福太郎(本名・陶山朋之)さん(52)と、あこな会のメンバーで隠岐民謡協会長の岩佐菊正さん(65)が企画し、準備を進めた。公演のタイトルには1回限りでなく、今後共演を重ねる立ち上げののろしという意味を込めた。
両団体がどじょうすくい踊りや傘踊りなどを熱演した。岩佐さんは歌舞伎役者のような決めの所作を交えて隠岐に伝わる銭太鼓を披露し盛んな拍手を受けた。
島根県奥出雲町三成から訪れた西下信男さん(80)は「50年前にしげさ節に触れたのをきっかけに安来節や隠岐民謡などを習っている。今日は民謡の魅力を堪能できた」と笑顔だった。(中山竜一)













