障害や認知症のある人がリハビリで取り組む作業療法の作品展が7日、益田市常盤町のキヌヤ益田ショッピングセンター催事場であり、来場者が作品を通じて作業療法への理解を深めた。
島根県作業療法士会が10年前から県内の商業施設などで開催している。益田会場は風景や動物の絵画、ウサギのぬいぐるみ、絵手紙など約40点が並んだ。
細長い紙を巻き付けてパーツを作り、組み合わせて絵や模様を描く「ペーパークイリング」の作品は、手先を動かす細かな作業。チームで工程を分担して完成させた。
作者と作業療法士のコメントを紹介したほか、ミサンガ作りの作業体験コーナーもあった。
来場したリハビリテーションカレッジ島根(浜田市三隅町古市場)作業療法学科2年の平川優斗(ひろと)さん(20)は「気持ちが作品に表れている。作業に取りかかるまでのやりとりや接し方を学びたい」と話した。
(吉田雅史)