息を合わせて力強くオールをこぐ参加者=島根県隠岐の島町東郷、西郷湾
息を合わせて力強くオールをこぐ参加者=島根県隠岐の島町東郷、西郷湾

 島根県隠岐の島町東郷の西郷湾内で6日、全隠岐カッターレース大会があり、県内外から出場した計18チームがかけ声に合わせてオールをこいでタイムを競った。

 男女混成に6チーム、男子は12チームが出場した。隠岐水産高校の生徒、専攻科学生のほか、社会人や保護者がチームを編成し、全長9メートル、幅2・5メートルのカッターに艇指揮と操舵(そうだ)する艇長に加え、こぎ手12人の計14人が乗船した。

 同校に隣接する岸壁から沖合にあるブイを回って往復する計800メートルをこぎ、2レース分の合計タイムで競った。若さと練習で鍛えた生徒・学生チームが先行するレース展開。追う社会人チームは約10キロのオールを落水させてしまうこぎ手が相次いだ。

 家族らから「頑張って」との声援を送られると、手を振って応じ、必死にオールをこいでゴールを目指した。

 PTAチームのまとめ役となった同町布施の山本美江さん(46)は「特に父親たちが生徒に負けたくない気持ちがあった。保護者みんなが楽しめた」と話した。会場には初めて屋台が出店し、多くの観客でにぎわった。

(鎌田剛)