高齢化と人口減少が続く中、お年寄りに世代間交流を楽しんでもらう「ほほえみ市」が13日、雲南市三刀屋町三刀屋の民間交流施設「ほほ笑み」で開かれた。町内の20~80代の女性でつくるボランティアグループが企画。町内や市内から訪れた40人が買い物や歌謡ショーを楽しんだ。
「ほほえみ市」は町内17人のボランティアグループ「ほほえみ市実行委員会」が、訪問看護ステーション・コミケアの協力で開催している。高齢者が買い物に出向くのが難しく、交流の機会が少ないことが背景にあり、2カ月に1回、赤い羽根共同募金の助成を受けて続けている。
お年寄りらは市内の飲食店など12店が販売する地元の食材を生かした食料品などを買い求めた。会場が満席となった歌謡ショーでは、町内で飲食店を経営する女性が昭和の歌謡曲を情感豊かに歌い、お年寄りたちとともに「瀬戸の花嫁」を大合唱し、会場を盛り上げた。
同市加茂町近松から夫婦で訪れた無職の加納利巳さん(72)は「近所などで話をする機会が少ない。買い物も歌謡ショーも楽しめて大満足」と笑顔を見せた。(景山達登)













