献花する参列者=島根県奥出雲町横田、横田コミュニティセンター
献花する参列者=島根県奥出雲町横田、横田コミュニティセンター

 島根県奥出雲町戦没者追悼式がこのほど、同町横田の横田コミュニティセンターであり、参列者が太平洋戦争で亡くなった928柱の霊を慰め、平和への誓いを新たにした。

 同町と町社会福祉協議会が主催。遺族や行政関係者ら約110人が参列し、黙とうをささげて献花した。

 糸原保町長は式辞で、今日の平和と繁栄は戦没者の尊い命と苦難の歴史の上に築かれているとし「奥出雲町においても平和の尊さをあらためて胸に刻み、未来永劫(えいごう)、平和を守り続ける」と述べた。

 仁多郡遺族連合会の石原道夫会長(86)は「戦後80年の節目に自分たちの体験を孫、ひ孫の代にしっかりと受け継ぎ、戦争の恐ろしさを風化させないように努める」と話した。式後は町内の戦没者遺族3人の証言をまとめたビデオ上映もあった。

 (景山達登)