ジェトロの事業で他県の化粧品をPRするミス・インターナショナル台湾代表(提供)
ジェトロの事業で他県の化粧品をPRするミス・インターナショナル台湾代表(提供)

 「美肌県しまね」が海外に打って出る。日本貿易振興機構(ジェトロ)の事業で、ミス・インターナショナル世界大会の中国代表らが、日本酒や化粧品など美肌に関連した県産品を会員制交流サイト(SNS)で発信する。10月ごろ始める予定で、商品輸出やコロナ収束後の訪日外国人客(インバウンド)の誘致につなげる。

 県産品を発信するミスは中国、台湾、香港の代表。自身のSNSアカウントで複数回にわたり、日本酒の味わいや化粧品の使用感を商品の写真とともに投稿する。自治体などの二次利用を想定したPR動画も撮影する。

 ミス・インターナショナル代表を通じた海外向け発信事業は2018年度にスタートし、今回は島根を含む14府県の産品をPRする。島根県内の美肌関連商品を選んで取り上げるジェトロ松江の高多篤史所長は「美肌はミスに発信してもらうのにぴったりなテーマ。ポストコロナのPRの一つとして活用してもらいたい」と話した。

 県によると、美肌県のプロモーションは海外でまだ本格展開していない。県観光振興課国際観光グループの梅林英教グループリーダーは「アジアを中心に認知度を高めていきたいと考えていたところ。中華圏進出の良いきっかけになってほしい」と期待した。 (藤本ちあき)