山陰中央新報社文化センターの特別講座「奥出雲の紅葉を愛(め)でながら『たたら御三家』と『たたらの聖地(棚田)』を巡る旅」が11月に開かれる。この夏「世界農業遺産」に認定された奥出雲の農林畜産業のシンボルである棚田と、たたら製鉄の歴史を語る上で欠かせない田部、櫻井、絲原の御三家をバスで訪ねる。
可部屋集成館専門員の尾方豊さんが講師を務め、かつて製鉄をした「高殿」が残る菅谷たたら山内、田部家と庭園(雲南市)、絲原家と庭園、絲原記念館、ドラマ「VIVANT」のロケ地となった櫻井家と庭園、可部屋集成館、福頼の棚田、大原新田(奥出雲町)を訪問。庭園や周辺の紅葉を楽しみながら、先人の知恵や技術に理解を深める。
開催日は11月14、20、26日。午前8時半にJR松江駅を出発し、午後5時40分に同駅帰着。乗車地は松江市と雲南市木次町。昼食は絲原家の分家として建てられた築95年の古民家を活用し9月に食事提供を始めた「堀之内」で仁多米のおにぎりを中心としたランチを味わう。
代金は1人1万4800円(食事、施設入館料含む)。問い合わせ、申し込みは文化センター松江教室、電話0852(32)3456、フリーダイヤル(0120)079123。