出雲市平田町の平田本陣記念館で、高校2年生の重谷一甫(はじめ)さん(17)=雲南市加茂町在住=の原画展が開かれている。緻密なタッチと愛らしいキャラクターを描いた絵画約20点に来館者が見入っている。26日まで。
重谷さんは小学6年生の時に発達障害の診断を受けた。現在は通信制高校に通いながら感性を生かして、イラストや絵の創作活動をしている。顔から直接手足が生えたようなオリジナルキャラクター「マルちゃん」が特徴で、2023年に「パラアートTOKYO」でジュニア賞を受賞し、24年にも入選した。
原画展では、東京の大手企業のカレンダーに採用された四季折々の原画のほか、雲南市のたたら製鉄をテーマにした最新作を展示した。
近くの歯科衛生士の木佐ゆみ子さん(67)は「日本の風景が細かく描かれていて、忘れていた風景が思い浮かぶ」と話した。
開館時間は午前9時~午後5時(最終入場午後4時半)で、入場無料。最終日の26日は、重谷さんが終日在館する。
(片山皓平)