米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンから異物が見つかり、使用見合わせとなった問題で厚生労働省は1日、国内の流通を担う武田薬品工業の調査の結果、異物はステンレスであることが分かったと発表した。製造機器の破片だとしている。
武田薬品は同日、ステンレスは心臓の人工弁などに使用されているもので、破片が筋肉に注入された場合でも「局所で反応を引き起こす可能性はあるが、医療上のリスクが増大する可能性は低い」との見解を発表した。
使用を見合わせている3ロットのワクチンについて、武田薬品は2日から自主回収に着手する。