秋篠宮さまの記者会見での結婚を巡る発言(写真入り)
秋篠宮さまの記者会見での結婚を巡る発言(写真入り)

 秋篠宮家の長女眞子さまが年内に小室圭さんと結婚される見通しとなった。宮内庁の想定に反して小室家の金銭トラブルに対する批判は収まらず、皇室の関連儀式をやめるという異例の対応を余儀なくされた。年末には天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが成年皇族となる。皇室の重要な慶事を控え、宮内庁は影響を与えない結婚日程を模索している。  

 

 「問題は時間がたてば解決する」。2018年2月、宮内庁が結婚関連儀式の延期を発表した当時、幹部の一人は楽観的に構えていた。週刊誌が報じた金銭トラブルはあくまでも「小室家の問題」と距離を置いた。小室さんもロースクールに留学するため渡米。沈黙を貫いたが、皇室がらみのスキャンダルに対する世間の関心は薄れなかった。

 事態の打開に動いたのは秋篠宮さまだった。説明責任を果たすことで多くの人の「納得」を得る必要があるとして、記者会見で婚約に向けた道筋を示した。宮内庁幹部も「小室さんが疑問や批判に丁寧に対応し、説明を尽くすことが大事だ」と機運が醸成されていくことを望んだ。

 だが、期待は打ち砕かれた。小室さんは2度にわたって説明文書を公表。しかし今年4月の公表直後には、トラブルの相手に対する「解決金」を巡り、従来の方針から一転して支払う意向を代理人弁護士を通じて表明し、関係者を困惑させた。小室さんの一連の対応は「失敗」という認識が宮内庁内に広がった。

 

「皇籍離れたい」

 宮内庁幹部は眞子さまの心境を「一刻も早く結婚して皇籍を離れたいのではないか。多くの人の納得を得るのはもう無理だと思われているだろう」と推し量る。

 結婚を先延ばしにしても事態の改善は見込めない中、眞子さまの思いをかなえる方法として浮上したのが、秋篠宮家と小室家との結びつきを示す「納采(のうさい)の儀」など、皇室に関わる儀式を省くことだった。

 ただ、戦後の皇室で儀式を経ない結婚は例がなく、前例を重んじる宮内庁では「禁じ手」に近いと受け止められている。同庁関係者は「皇室の歴史の中で特異な事例として残りかねない」と漏らした。

 儀式省略のよりどころとなったのは、20年11月の誕生日に記者会見した秋篠宮さまの発言だった。「両性の合意のみに基づく」とする憲法の条文を引き合いに出し、結婚を認めつつも「結婚と婚約は違います」と述べた。

 「秋篠宮さまの言葉を生かしたい」。皇室の伝統行事を伴う婚約と、婚姻届を出すことによって成立する結婚を分けて考えれば、婚約をせずに眞子さまの願いをかなえることができるのでは―。宮内庁幹部はそう考えた。

 

神経とがらせ

 11月30日には秋篠宮さまが誕生日を迎え、記者会見で結婚問題に言及することが想定される。12月1日には愛子さまが20歳となり、これまでの例に倣えば会見が設定される。過去の女性皇族の会見では、結婚や理想の相手に関する質問が出たこともある。

 宮内庁は国民の間で意見が分かれる眞子さまの結婚問題が長引き、他の皇室の慶事と重なることに神経をとがらせる。同庁幹部は「できるだけ早く事態を落ち着かせたい」と話し、結婚の日取りや発表のタイミングを探っている。