大山開山1300年祭の交流レセプションで米子南高校調理部員と懇談する眞子さま(右)=2018年8月8日、鳥取県伯耆町内のホテル
大山開山1300年祭の交流レセプションで米子南高校調理部員と懇談する眞子さま(右)=2018年8月8日、鳥取県伯耆町内のホテル

 秋篠宮家の長女・眞子さま(29)が小室圭さん(29)と年内に結婚される見通しが明らかになった1日、山陰両県民から祝福の声が相次いだ。金銭トラブル批判がある小室家との縁談が論議を呼ぶさまに気をもんだ市民は「良かった」と共感。英王室のヘンリー王子離脱を引き合いに冷静な受け止めもあった。

 

 眞子さまは2016年10月に「障がい者アートフェスタ」、18年8月には大山開山1300年祭記念式典に出席のため鳥取県入りし、山陰とは縁がある。

 16年来県時には社会福祉法人もみの木福祉会(米子市富益町)の障害者施設も訪ねた。案内した元理事長の吉持武平さん(80)=米子市古豊千=は「予定になかった入所者との握手もされ、穏やかで優しい方だった。優しい家庭を築いてほしい」と祝った。

 縁談の行方は耳目を集めた。

 浜田市三隅町古市場の大学生、中本綾さん(19)は「相手のトラブルの話を聞いて最初は不安だったけど、本人が望んでいるなら良いと思う」と祝福。出雲文化伝承館(出雲市浜町)で結婚式の前撮りをした出雲市高岡町の会社員、村山海舟さん(24)は「無事に結婚を決められて良かった」と喜んだ。

 皇室のあり方も考えさせた。

 益田市安富町の会社員、藤原美弥雄さん(73)は「紆余(うよ)曲折があり、大変だったと思う。儀式は行われない見通しと聞き、残念だが、新型コロナウイルス禍の中でもあり、今回は例外だと理解している」と思慮。鳥取市西品治の無職、広沢幸雄さん(53)は「本人たちが納得する方法で幸せになってもらえればそれでいいのではないか。皇族どうこうではなく一人の人として幸せになってもらいたい」と願った。

 「ヘンリー王子の例もあったので、今回の結婚も不思議ではなかった」と話すのは松江市南田町の主婦、飯島妙子さん(70)。「本人同士の意思が一番大事だと思うが、国民全員が賛成ではないと思うので、儀式ができないのは仕方ないと思う」と続けた。

 (取材班)