【浜田・江津】島根県立浜田ろう学校の生徒が、しまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)の展示生物を手話で紹介する映像作りに取り組んでいる。22日はアクアスのスタッフらと生徒が考えた生き物の紹介文について意見交換した。
アクアスと特別支援学校が連携する学び合いプログラムの一環で、浜田ろう学校高等部4人が参加する。
映像には生徒の分身となるかわいらしいアバターが登場し、シロイルカやズワイガニなどの魅力を館内のパネルで伝える。
意見交換で、ズワイガニを担当する生徒から、山陰地方で呼ばれる松葉ガニの名前を用いた方が親しみが出るとの意見が出た。「胸びれ」を手話で表現する際、誰でも分かるような手の動かし方も話し合った。
意見交換の後、館内を一巡し、実際に映像が流れる水槽やモニターの位置を確認した。櫻井結衣菜(ゆいな)さん(17)は「手話や生き物を知るきっかけにしたい」と話した。
映像はほかにトビウオやネコザメなどを取り上げ、館内7カ所のパネルやモニターで1分程度流す計画。今後、アバターの撮影などを進め、中間発表や映像の試験公開を経て、2026年2月の公開を目指す。
(宮廻裕樹)













