境港市出身の陶芸家・角りわ子さん(64)=長野県東御市在住=の作品展が、境港市日ノ出町の「一月と六月」で開かれている。落ち着きの感じられる小皿やマグカップなど約130点が来場者の目を引いている。11月2日まで。
角さんは大学卒業後に陶芸の道へ進んだ。京都で修業後の1993年から、推理小説「飢餓海峡」などで知られる小説家の故・水上勉氏が東御市に構えた窯「勘六山房」で作陶を始めた。現在も同市を拠点に活動している。
地元の土と滋賀県信楽の土を合わせて使った作品は、薄くて見た目より軽く、和洋中どの料理にも合うように配慮してある。展示した白釉(はくゆう)草花紋大皿(直径25センチ)は、鉄分による渋い色味と野山の草花のデザインが目を引く。
「器で料理を引き立てたい」と話す角さんは、「手に取られて『こんな料理をのせたらいいな』と、食卓を想像してほしい」と来場を呼びかけた。
染織家の手島絹代さん(68)=境港市中野町=の手織物の作品も展示されている。午前11時~午後5時。月、火曜日は定休日。(黒沢悠太)













