腕を伸ばして柿を摘み取る子どもたち=浜田市三隅町東平原
腕を伸ばして柿を摘み取る子どもたち=浜田市三隅町東平原

 西条柿の産地、浜田市三隅町東平原地区で2日、恒例の「平原柿まつり」があり、参加者は丸々と実った柿を収穫し、皮むきの速さを競って秋の一日を楽しんだ。

 東平原上営農組合(7人)が管理する0・8ヘクタールの柿農園では、子どもたちが背丈以上の高さがある柿の木に懸命に腕を伸ばし、次々と実を摘み取った。長浜小学校2年生の迫山和楓(のどか)さん(8)は「色も形もかわいい。パフェにして食べたい」と笑顔だった。

 90秒以内に柿の皮をむいて長さを競うイベントや、柿栽培のクイズに加え、三味線や石見神楽のステージもにぎわった。

 まつりは住民らでつくる実行委員会が開き30回目。営農組合組合長の石田孝之実行委員長(73)は、猛暑が長く続き柿が日焼けしたものの、糖度は例年並みの20度程度だったといい「大勢の来場者に柿をPRできてうれしい」と話した。(宮廻裕樹)