主に戦国時代に各地で造られた山城にまつわる講演会が23日、島根県邑南町下田所の田所公民館であり、約30人が城の戦略的役割や構造について有識者の解説に耳を傾けた。
同町鱒渕に戦国武将・毛利元就ゆかりの二ツ山城がある。1223年に地域を治めた出羽氏が築城し、阿須那の高橋氏によって一度落城。毛利氏が1530年に高橋氏を滅ぼし、再び出羽氏が城主になった。
講師の県中世史研究会世話人、山根正明さん(78)が、安芸国を拠点とした毛利氏らが安来市の月山富田城などを狙う際、二ツ山城に本陣を置いたと説明。実子を城主の出羽氏の養子にするなど「非常に重要視した」と強調した。
構造も特殊で、尾根に複数の溝を設けて敵軍の侵入を阻むなど、毛利氏が大規模な改修を施したとみられる。講演会後、参加者は現地で城跡を確認した。
講演会は地域おこしに取り組む「田所をどがあずしょう会」が主催。三上結城会長(43)は「貴重な城跡について整備し、保存していく必要性をあらためて感じた」と話した。(吉野仁士)













