【出雲】出雲市斐川町美南でこのほど、築地松のライトアップがあり、訪れた約440人が、闇夜に浮かび上がった幻想的な景観に見入った。
築地松は、民家の西と北側に植えられ、秋や冬の強い季節風や台風から家屋を守り、夏は日差しを和らげる。水田の間に散在する風景は出雲平野の景観美となっている。
ライトアップは築地松の魅力を伝えようと、島根県や出雲市、所有者らでつくる築地松景観保全対策推進協議会が主催した。
築地松が多く残る地区の美南中座自治会が協力し、日没後、4軒の築地松がライトアップされた。松上部の両端にある船の先端のような反りが、闇夜に勇ましく浮かび上がった。多くの写真愛好家が幻想的な景色をカメラで撮影していた。近くのあぜ道にはあんどんが置かれ、来場者の足元を照らした。
夫婦で訪れた近くの農業、玉木富士夫さん(74)は「幻想的できれい。この景色を残したい」と話した。
(佐野卓矢)













