島根県津和野町出身の画家・安野光雅さんが古里を描いた作品展が、同町後田の安野光雅美術館で開かれている。昭和初期の風景や人々の暮らしを描いた作品が並ぶ。10日まで。
「昔の子どもたち」は、祭りや遊びに興じる子どもたちの姿が描かれ、津和野弁の語りや赤ペンの書き込みが思い出をめくるような感覚を呼び起こす。展示室には作品に登場する紙風船やお手玉などの遊具が置かれ、手に取って遊べる。
町郷土館が所蔵する昭和初期の津和野を写した写真のほか、羽子板やこまなどの昔ながらの玩具も並び、絵の世界との重なりを楽しめる。
丹羽菜月学芸員は「大人には子ども時代を思い出してもらい、子どもたちには昔の暮らしを知ってもらいたい」と話した。
小さな絵をテーマにした「安野光雅の小さな絵」展も同時開催中。木曜休館。入館料は大人800円、中高生400円、小学生250円。町民は無料。 (岡野優衣)












