「チャールダーシュ」を演奏する(左から)吉野直子さん、池松宏さん=鳥取県岩美町浦富、町中央公民館
「チャールダーシュ」を演奏する(左から)吉野直子さん、池松宏さん=鳥取県岩美町浦富、町中央公民館

 【岩美】ハープ奏者・吉野直子さんとコントラバス奏者・池松宏さんのデュオ・リサイタルが7日、鳥取県岩美町内であり、2人は単体で聴く機会が少ない大型の弦楽器2種類の持ち味を披露した。

 バイオリンの速弾きで知られるモンティ作曲「チャールダーシュ」での共演が圧巻。池松さんが「酔っぱらいのように弾く」と緩急を強調し、おどけた所作を交え、観客を沸かせた。

 それぞれの楽器のさまざまな技巧を盛り込んだソロ演奏も目を引いた。

 吉野さんはグランジャニー作曲「コロラド・トレイル」で円を描くように腕を動かしたり、弦をつまむようにはじいたりする奏法を披露。池松さんはフランセ作曲「主題と変奏」で、ジャズのベース奏者のようにピチカートをしながら、左手の指をスライドさせて音を変える奏法を見せた。

 地元合唱団「いわみコーラス」との共演もあった。

 三井住友海上文化財団(東京都)が助成して全国各地で開くコンサートの一環。約260人が聴いた。(桝井映志)