ヤギが除草する際の装置について話す青戸貞夫さん(左端)と参加者=出雲市今市町、出雲科学館
ヤギが除草する際の装置について話す青戸貞夫さん(左端)と参加者=出雲市今市町、出雲科学館

 ヤギやヒツジを活用して人口減少社会の課題の解決策を考える「やまなみヤギサミット」がこのほど、出雲市今市町で開かれた。ヤギを観光や産業、にぎわいづくりに生かす山陰両県と広島県の愛好家らが取り組みを紹介し合った。

 ヤギやヒツジを地域のにぎわいづくりや仕事の創出につなげようと、実行委員会などが開き7回目。病院経営の嘉村正徳さん(63)=出雲市上島町=は、楽しみとしてヤギを飼い始めた後、地域の活性化を目指し2013年に「上津やぎ部」(9人、ヤギ11頭)立ち上げ、活動を紹介した。

 地域のコミュニティセンターに「やぎランド」を開設し「地区内の人に癒やしを与えるだけでなく、地区外からの訪問もたびたびあり、交流人口の増加につながっている」と話した。

 実行委員長で、元島根県農業技術センター研究員の青戸貞夫さん(65)=出雲市東林木町=は「ヤギは大きさも性格も扱いやすい。中山間地域の課題解決に生かされれば、新しい現金収入にもつながる」と話した。

(今井菜月)