他者とのつながりから人間を捉え直す「ケアの倫理」が、近年注目されている。提唱者で米ニューヨーク大教授のキャロル・ギリガンさんが11月、京都賞を受け来日。自分自身を含む全ての人の「声」に、耳を傾ける大切さを訴えた。

 「もし私が誰かと聞かれれば、『聴く人です』と答えるでしょ...