安倍晋三元首相銃撃事件の裁判員裁判が結審した。計15回にわたった奈良地裁の審理で明らかになったのは、事件そのもの以上に山上徹也被告(45)のあまりにも壮絶な生い立ちだった。

 いかなる理由があろうとも、殺人が許されないことは論をまたない。検察側は「酌量の余...