歌舞伎『『流白浪燦星 碧翠の麗城』に出演する(左から)片岡愛之助、中村米吉、市川笑三郎、市川笑也、市川中車
歌舞伎『『流白浪燦星 碧翠の麗城』に出演する(左から)片岡愛之助、中村米吉、市川笑三郎、市川笑也、市川中車

 歌舞伎『流白浪燦星(ルパン三世)』第2弾となる新作のタイトルが『流白浪燦星 碧翠の麗城(へきすいのれいじょう)』に決定した。あわせて、片岡愛之助が演じる流白浪燦星とともに、作品を盛り上げる出演者の配役が解禁され、愛之助が石川五ェ門も演じ、一人二役務めることが発表された。

【写真多数】前作の“歌舞伎版”ルパン三世『流白浪燦星』大騒動の様子

 漫画家モンキー・パンチさんの原作による『ルパン三世』シリーズは、 1967年の連載開始以来、国内外で絶大な人気を集め、映画、テレビ アニメ、ゲームなどあらゆるメディアで展開されてきた。2026年にはアニメ放送開始から55周年を迎え、半世紀以上が過ぎた今もなお、 多くの人々を魅了し続けている。

 23年12月には、東京・新橋演舞場にて新作歌舞伎『流白浪燦星 (ルパン三世)』が上演され、ルパンたちの活躍を歌舞伎の技法や演出を盛り込んで大胆に描き出し、大きな話題を呼んだ。今年9月には京都・南座で再演され、初演からパワーアップした舞台に、客席は大いに盛り上がった。

 今作は、全国4大都市でのロングラン公演として、26年3月の東京・新橋演舞場を皮切りに、4月に名古屋・御園座、9月に京都・南座、そして27年2月には福岡・博多座と、全国各地を回る。今回の物語の舞台は「諏訪の国」。囚われの姫を助けるため、流白浪燦星一味が立ち上がる。

 前作に続き、主演の流白浪燦星を演じるのは片岡愛之助。今回は、流白浪燦星に加えて石川五ェ門の二役を演じ、舞台をさらに盛り上げる。本作のヒロイン・瀬織姫(せおりひめ)は中村米吉が演じる。新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』や『ファイナルファンタジーX』のヒロイン役で話題を呼んだ米吉が、物語の世界を華やかに彩る。また、23年の初演、25年の再演に引き続き、次元大介を市川笑三郎、峰不二子を市川笑也、そして銭形刑部を市川中車が演じるなど、盤石の布陣が集結した。