細川護熙首相は1994年2月の日米首脳会談で、北朝鮮情勢を巡る事態が切迫していると米側に告げられ仰天し、強い危機感を抱く。北朝鮮に影響力を持つ中国に期待し、翌3月に李鵬首相との首脳会談に臨んだものの、中国の態度は冷ややかで日中間の温度差は鮮明となっ...