黒猫ルドルフが冒険する物語「ルドルフとイッパイアッテナ」で児童文学作家斉藤洋さんがデビューしてから、今年で40年となる。続編も書かれ、世代を超えて愛されるシリーズに育った。「子どもたちにはただ楽しんで読んでもらいたい」という作品群は、斉藤さんにとって「私自身の成長物語」でもある。

 お年玉として、特別編「ルドルフ、お正月に思うこと」が届けられた。こたつでぬくぬくとする「ぼく」(ルドルフ)の心に浮かんだのは-。

「ルドルフ」シリーズ

 「読み書きができる黒猫ルドルフ」の自伝。シシャ...