ワンマン列車が田園地帯を進み、開けた窓から草花の香りが吹き込む。千葉県木更津市のJR木更津駅から久留里線で約30分。無人駅で降り、さらに30分歩くと、坂の上から無邪気な子どもたちの声が聞こえてきた。日本の子と外国にルーツを持つ子が一緒に駆け回り、じゃれ合っている。

 児童養護施設「野の花の家」は1985年、理事長の花崎みさを(83)が「アジアと日本の子が共に住める家をつくりたい」と設立した。今ではドメスティックバイオレン...