吉兆幡を掲げ、大社神謡を歌う生徒ら=出雲市大社町杵築東、出雲大社
吉兆幡を掲げ、大社神謡を歌う生徒ら=出雲市大社町杵築東、出雲大社

 出雲市大社町杵築南、大社中学校の生徒による吉兆行事がこのほど、町内であった。1~3年生の有志120人や住民ら計約190人が出雲大社の境内に吉兆幡(ばん)を掲げ、祝い歌「大社神謡」をささげて無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願った。

 「吉兆さん」の名で親しまれる正月の伝統行事の継承に向けて、大社町吉兆神事保存会連絡協議会や中学校PTAなどでつくる支援保存会が2019年から実施している。

 生徒は、そろいの法被で笛や太鼓を鳴らしながら、学校を出発した。出雲大社本殿前、北島国造館、出雲大社神楽殿、千家国造館で、「歳徳神」と記された高さ約10メートルの吉兆幡を掲げ、大社神謡を歌い上げた。参拝客も手を合わせ、奉納行事を見守った。

 生徒は2025年6月から半年をかけて笛、歌、太鼓などの練習をした。独吟した2年の清水逞さん(14)は「とても緊張したが、やっていると楽しくなった。今年は地元や学校の行事に積極的に参加したい」と笑顔だった。三原渚紗さん(14)は「出雲の神様や地域の方への感謝を込めて歌った」と話した。

 (片山皓平)