わが道をゆく主人公の青春を描いた宮島未奈(みやじま・みな)さんの人気小説「成瀬あかりシリーズ」が、2025年12月発売の第3作「成瀬は都を駆け抜ける」で完結した。版元の新潮社によると、電子版を含めたシリーズ累計発行部数は200万部を超える。舞台のモデルとなった大津市には次々と読者が“聖地巡礼”に訪れ、地域おこしの機運に沸く。成瀬が通った膳所(ぜぜ)高校前にある老舗書店は、惜しまれつつ昨年末に閉店したが、成瀬という「最後の大ヒット」に恵まれてにぎわった。2020年代を代表するヒット作は、悲しいはずの「別れ」も爽快に演出する。成瀬のなにが人を引きつけたのか。(共同通信=加藤駿)
▽コロナ禍に着想した「変わった女の子」
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。シリーズの起点となった短編「ありがとう西武大津店」は、一度読んだら忘れられないせり...











