就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルート(東京)は13日、2022年卒業予定の大学生の就職内定率が1日時点で90・0%だったと発表した。新型コロナウイルス禍の影響で採用活動が遅れた21年卒の同時期と比べ5・0ポイント上昇した。オンラインでの採用活動が浸透したことも上昇の要因とみられる。
新型コロナ感染拡大前で「学生優位」の売り手市場とされた20年卒の同時期と比べると3・7ポイント下降した。
学生が1日時点で内定を得た企業を複数回答で業種別に見ると、情報通信業が26・3%で最も多い。製造業(15・6%)が続いた。
感染拡大に伴う休業要請や外出自粛の影響で苦境に立つ飲食店・宿泊業は4・6%だった。
8月に「学業」「就職活動」「プライベート」にそれぞれ充てた時間の割合を尋ねると「就職活動」に4割が振り向けられていた。リクルートの就職みらい研究所増本全所長は「8月に就活をした学生が一定数おり、内定率増につながったと考えられる」と指摘した。
1~6日にインターネット上で調査し、1696人から回答を得た。